特定小型原付は、2023年7月1日に新設された車両区分です。電動キックボードなどの車両が該当し、車道を走行することができます。特定小型原付に乗る際には、ヘルメットの着用が努力義務となっています。
しかし、特定小型原付用ヘルメットと自転車用ヘルメットの違いがわかりづらく、どのようなヘルメットを被って良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。また、自転車用ヘルメットで問題ないか心配と感じている人もいるでしょう。
そこで、この記事では、特定小型原付用ヘルメットの選び方と注意点について、安全性に関する規格や基準を徹底解説します。また、特定小型原付用のヘルメットを、Amazonから3つおすすめします。
特定小型原付用ヘルメットと自転車用ヘルメットの違い
特定小型原付用ヘルメットと自転車用ヘルメットの違いは、主に以下の2つです。
ヘルメットの形状
特定小型原付用ヘルメットは、自転車用ヘルメットに比べて、後頭部を保護する部分が大きくなっています。これは、特定小型原付の車速が自転車よりも速いため、後頭部への衝撃をより受けやすいと考えられているためです。
安全規格
特定小型原付用ヘルメットは、国土交通省が定める「SG規格」に適合している必要があります。SG規格は、ヘルメットの安全性を評価する日本の国家基準です。
特定小型原付用ヘルメットの選び方
特定小型原付用ヘルメットを選ぶ際には、以下のポイントを押さえておきましょう。
安全規格
必ずSG規格に適合しているヘルメットを選びましょう。SG規格に適合していないヘルメットは、安全性が十分に確保されていない可能性があります。
「PSCマーク、JISマーク、CEマーク、CPSC、ASTM規格、SG規格」とは
各国 ヘルメット安全規格
●PSCマークは、消費生活用製品安全法に基づいて国が定めた法律上の規格です。この法律では、特定製品として指定されたヘルメットは、PSCマークを取得していないと販売できません。PSCマークは、ヘルメットの落下衝撃吸収能力、貫通抵抗能力、保持力、燃焼性などを評価する試験に合格したことを示します。PSCマークがないヘルメットは、乗車用ヘルメットとして使用できません。
●JISマークは、日本工業規格に基づいて国が定めた工業標準化の規格です。この規格は、製品の安全性だけでなく、品質や性能なども含めて総合的に評価します。JISマークは、ヘルメットの落下衝撃吸収能力、貫通抵抗能力、保持力などを評価する試験に合格したことを示します。JISマークには、125cc以下のオートバイ用のJIS一種と、排気量無制限のオートバイ用のJIS二種があります。
●SGマークは、製品安全協会が定めた認定基準に適合した製品を示すものです。この基準は、PSC基準と同等かそれ以上の水準であり、SGマークが付いているヘルメットはPSCマークも付いています。SGマークは任意の規格ですが、SGマークが付いているということは、製品安全協会がその製品の安全性を保証してくれるということです。SGマークが付いていてもその製品に欠陥があり、人身事故が発生した場合には、最高1億円までの賠償措置が講じられます。SGマークにも、125cc以下のオートバイ用のSG一種と、排気量無制限のオートバイ用のSG二種があります。
●CEマークは、商品がすべてのEU加盟国の安全基準を満たしていることを示すマークです。(EU加盟国の安全基準)自転車用ヘルメットの安全基準として規定されたものが、EN1078です。
CEマークは、メーカーが「EU加盟国で取り決められた法律に適合した商品である」ということを宣言するために貼付するマークです
●CPSCは、アメリカにて1972年に設立された、法的権限を持つ大統領直属の独立政府機関。 自転車ヘルメットの規格は1999年に制定。現在アメリカ国内及び世界で流通しているヘルメットの中で、標準の一つとして考えられている安全基準。 自転車乗車中の衝突や落下の際にヘルメットが頭を保護し、またあご紐ストラップが外れないかどうかなど複数のテストを行い判定。
●ASTM規格とは、世界最大規模の標準化団体である米国試験材料協会(ASTM Internationalが策定する規格。ASTMは世界最大級の民間規格制定機関(非営利団体)で同じ米国を中心に行われているCPSCと比べると、全ての消費財がその基準を得なければいけないCPSCに比べ、ASTMは業界自主規制のため、現在ヘルメット分野での規格スタンダードはCPSCにその座を譲っている。
以上から、「PSCマーク」は法律上必須であり、「JISマーク」や「SGマーク」は任意であることがわかります。しかし、「JISマーク」や「SGマーク」は、「PSCマーク」よりも高度な安全性や信頼性を示すものであり、「PSCマーク」だけでは不十分な場合もあります。そのため、「JISマーク」や「SGマーク」が付いているヘルメットを選ぶことをおすすめします。特に、「SNELL規格」という世界最高水準の安全テストをクリアしたヘルメットは、事故時の頭部への障害を最小限に抑えることができます。
サイズ
ヘルメットは、頭にしっかりとフィットするように選びましょう。ヘルメットが緩いと、衝撃時に頭がヘルメットの中で動いてしまい、頭部へのダメージが大きくなる可能性があります。
通気性
特定小型原付は、車道を走行するため、ヘルメットの中は蒸れやすくなります。通気性の良いヘルメットを選びましょう。
デザイン
自分好みのデザインのヘルメットを選びましょう。ヘルメットを被っていてもファッションを楽しみましょう。
特定小型原付用ヘルメットの注意点
特定小型原付用ヘルメットを着用する際には、以下の点に注意しましょう。
ヘルメットの締め付け具合
ヘルメットの締め付け具合が緩いと、衝撃時に頭がヘルメットの中で動いてしまい、頭部へのダメージが大きくなる可能性があります。ヘルメットを被る際には、締め付け具合をしっかりと確認しましょう。
ヘルメットの洗浄
ヘルメットは、汗や汚れが付着すると、雑菌の繁殖や劣化の原因となります。定期的にヘルメットを洗浄しましょう。
特定小型原付用ヘルメットのおすすめ商品(Amazon)
特定小型原付用ヘルメットとして、Amazonで購入できるおすすめの商品を3つご紹介します。
Hugmet 自転車 ヘルメット 【 SG規格 認証マーク 】
【実用性と安全の証】製品安全協会 SGマーク適合商品です。SGマーク制度は、 安全基準・製品認証・事故賠償が一体となった 世界的にも類を見ない制度です。Lサイズは58-61
ISHINO SHOKAI 自転車 ヘルメット
SG規格適合】厳しい安全試験に合格した「安心のSG規格」適合のソフトシェル インモールドタイプのヘルメット「noce GRID」
GIMUYA 自転車 ヘルメット
ヘルメット後部にled夜行ライト付きで、ボタンを押すと3つの点灯モードを簡単に切り替えます。また後ろのアジャスターダイヤルでサイズを簡単に変更できます。
まとめ
特定小型原付に乗る際には、ヘルメットの着用が努力義務となっています。特定小型原付用ヘルメットと自転車用ヘルメットの違いは、主に後頭部への保護の部分です。特定小型原付は、自転車よりも車速が速いため、後頭部への衝撃をより受けやすいと考えられています。そのため、特定小型原付に乗る際には、後頭部をしっかりと保護できるヘルメットを選ぶことが重要です。
自転車用ヘルメットを特定小型原付用として使用する場合は、後頭部をしっかりと保護できるものを選びましょう。
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